勉強で重要なのは「答え合わせ」です。
答え合わせをしない勉強は「自己満足」で終わる可能性が高いでしょう。自分ができないことを可視化して,それを克服していくこととこそが勉強です。このプロセスなしで進歩・成長することは不可能です。
答え合わせを正確にするためには,古典的ですが紙に書き出すことが極めて有効です。
「聞き流すだけ」の勉強がほぼ無意味であることは皆さんお気づきかと思いますが,同様に「読むだけ」「話すだけ」のスタイルもほとんど効果がありません。
どんな名著であっても,その内容を読むだけで頭の中に入れるのは至難でしょう。ひとりでスピーキングの練習をしても,きちんと発音できているのか,ちゃんと正しい文を言えているのかをチェックしてくれる指導者がいなければ,誤りを反復練習してしまう危険性があります。(英会話学校の存在意義はここにあります。)
答案を紙に書き出して,答え合わせをする。これが勉強の基本です。
ここまでのことを踏まえて,今回紹介する勉強法が「復文」です。
- 英語を日本語に訳して,答え合わせ
- 日本語訳を見て元の英語を復元し,答え合わせ
これを,紙とペンを用意して,しっかりと書き出して取り組むのです。(「復文」に関して,さらに詳しくはこちらのサイトをご覧ください。)
「復文」は英文とその日本語訳があればいつでもどこでも実践できます。好きな文章でやるのが一番です。ですが,初学者の方にとって,ご自身で教材を選ぶのは難しいかと思います。そこで,これから本格的に英語を勉強していくための土台作りをする本を書きました。
田中健一『はじめてでも「使える英語」が身につく! 英語復文勉強法』(ジャパンタイムズ出版)
です。この本の「基本例文」「参考例文」「発展例文」を「復文」してください。やさしめの英字新聞や大学入試共通テストの問題を攻略できるレベルまで到達することができます。