板書と口頭説明(授業の受け方)




今から書くことは「私の授業ではこうですよ」という話ですが,おそらく他の多くの先生も同様だと思います。具体的にやってみましょうか。

To tell the truth, it doesn’t always pay to tell the truth.

この英文を授業で扱う際(ここ数年は体験授業や初回授業ではたいていこの英文から始めています),

(1)文頭のTo tell the truthは熟語的な不定詞の副詞的用法で「実を言うと」を意味することは口頭説明のみ

(2)itが形式主語でto以下が真の主語であることは口頭説明のみ

(3)not… always~が部分否定であることは口頭説明のみ

(4)ここでのpayは自動詞で「割に合う」という意味であることは口頭説明のみ

(5)主語を発見し「は/が」を付けて読むのが英文読解の第一歩であることは板書

こんなかんじにすることが多いです。(1)から(4)を板書しないのは(こんなのはみんなわかってるでしょ?)という「信頼」からです。もちろん,集団授業ですから中にはこれらのうちいくつかで躓いた人もいるでしょう。もしあなたがその「躓いた人」のひとりであれば,そのポイントは板書されなくても,自発的にメモを取る必要があります。逆に,主語に「は/が」を付けて読むことなんて当たり前だと思ったら,ノートに写す必要はありません。ただし,最上位クラスの生徒の多くは板書も口頭説明もほとんど漏らさずノートに書き留めているという事実をお知らせしておきます。


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