『英文法基礎10題ドリル』のポリシー




今回は元になったプリント教材から、私の執筆方針がよく出ていると思われる部分を紹介します。

第32講 時制
「時制は簡単そうに思えるかもしれませんが,実際は一筋縄ではいかないものです。この講では本当は複雑で厄介な時制のうち,現在形,過去形,進行形の基本中の基本だけを学習します。今後の学習の足掛かりにしてください。」

第34講 助動詞
「助動詞は奥深く,一朝一夕に理解・習得できるものではありません。過度の単純化をしてしまうと,後々の学習に有害です。」

最近思います。学習に大切なのは「わかりやすい」よりも「楽しい」なのではないでしょうか。多くの読者が「わかりやすい」を求めた結果、利潤を追求する出版社(と著者)がそれに迎合して、「わかりやすい」けれど学力の鍛錬にはならない学参を量産してしまっているのではないでしょうか。「わかりやすい」と「わかったつもり」になり、勉強をそこで止めてしまう可能性があります。「楽しい」であれば生徒はどんどん自発的に学習を進め、深めていくのではないか。「わかりやすい」わけではないけれど「楽しい」から学習意欲が高まる教材が増えていくといいなと思います。(「わかりやすい」が「楽しい」につながることはないのではないかと現段階ではぼんやりと考えていることを付記しておきます。)