執筆前に英語が苦手な高校生から徹底的に意見を聞きました。
「解説が長いと読む気がしない。」
「英語嫌い、勉強嫌い」を量産している大きな要因はこれだと改めて痛感しました。いえ、思っていた以上でした。私の目で見て優れた参考書(初学者向けとされているものばかりです)を何冊も具体的に見せ、これはどうか、こっちはどうかと感想を聞くと、とにかく「字が多い。」という駄目出し。「わかりやすい」つもりで言葉を重ねれば重ねるほど、学習者の心には届かない。これは困りました。
「解説は何行までなら読んであげてもいい?」
「ごにょごにょ」(企業秘密です)
「マジか」
とにかく解説をシンプルにすることに努めました。名古屋グランパスの風間八宏監督の代名詞的な言葉「止める、蹴る。」くらいのシンプルさを目指しました。この本をきっかけに英語を好きになってもらい、その後は『英文法解説』や『英文法総覧』などの本寸法の英文法書を読んでくれるようになってくれたら。これが私の願いです。