阪大生トラウマ事件




私の阪大時代のトラウマ案件といえば「リエちゃん事件」が印象深いですが、これに勝るとも劣らない破壊力の事件がありましてね。

学生時代は個別指導で古文を担当していて、指導する生徒全員が爆発的に成績が上がるという伝説の先生でした(予備校講師という生き物は自分の「武勇伝」を誇張しがち)。どんな指導をしていたのか。

関谷浩『古文解釈の方法』

こちらを一緒に読んだだけ。生徒が「ここどういう意味ですか」と解説部分の言葉遣いが少々難しい箇所をかみ砕いて説明するだけという。すごい参考書ですよ。こんなすごい本を書けたら死んでもいい。そういうレベル。私自身は高3の秋に出会って(まるで『英文解釈教室』の古文版じゃないか! この本があれば、苦手な古文も来年1年で得意になれるぞ!)と自信を深めました。

京都大学に受かった生徒の保護者の方が,わざわざお礼を言いに来てくださいました。

「先生のおかげでうちの息子は古文の成績がどんどん上がって」

「いえ、私はなにも(『古文解釈の方法』がすごいだけ)」

「他の科目はできるんですけど、古文だけがネックだったので……。先生に出会えていなかったら京大に受かってなかったです。本当にありがとうございます

「いえいえいえいえ、○○君が頑張ったから合格できたんですよ」

本当にどれだけお礼を言ったらいいのか……。先生にご指導いただいていなかったら古文が苦手なままで、京大なんて夢のまた夢。阪大に行く羽目になっていたかもしれません