「予備校講師とか信用できないし」




残念ながら、いい加減な本を出す「予備校講師」と称する(称される)人がいて、業界全体の評判を落としているのは事実です。どの程度実態のある「予備校」できちんと「講師」をしているのかどうかには疑問がありますが。

「どうせ勉強するならきちんとした大学の先生の書いた本を使いたい。それでいて初学者にやさしい本はないか」と問われたら「無理を言うな」と答えたいところなのですが、実はあるのです。

田地野彰『〈意味順〉英作文のすすめ』

「意味順」というのは本当にざっくり言うと、昔から敵視されることが多い「文型」をシンプルにしたものです。著者の田地野彰先生京都大学の教授です(参ったか)。いや、私がドヤることではないのですが。浪人して挑戦した京大は順当に不合格でしたし。数学とか多分0点でしたし。(お、この問題、直前講習でやったやつだ!)(こっちは安田先生の夏期講習でやったやつ!)ということは思い出せたのに、きちんと復習していなかったために解き方は覚えていなかったという悲しい記憶が甦ります。ああ、京大行きたかったなあ。後期で合格した阪大に入学した5月、サークルの新人戦で京大にお邪魔した際、高校の同級生だったリエちゃん(天然系)とばったり遭遇し、「あー、田中くん! なんでいるの??」と聞かれたのは大きなトラウマになりました。

話が大きく逸れました。

この本は「英作文」とありますが、英文法の解説もしっかりと書かれています。英文法の全体像をざっくりとつかむためにまずは一読、なんて使い方もありだと思います(私が授業で薦める時はこの目的で紹介しています)。大学の先生がお書きになった岩波ジュニア新書は川北稔『砂糖の世界史』などもそうですが、学問の入り口となる名著が多いですね。