かつて「名古屋予備校」という予備校がありました。
私が予備校講師デビューをした、思い入れの強い予備校です。
そこで出会った2浪のN君。
1年浪人して受けたセンター英語が40点だったという、なかなかの「強者(つわもの)」です。
「先生、俺、どうしても早稲田に行きたいんですよ」
「まじか」
「言われたことは何でもやりますから、合格させてください」
以下に、彼にやってもらった教材を紹介します。
竹岡広信『超基礎がため わかる!英語長文』
これをまず3周やってもらいました。付属のCDは冗談抜きで200回以上聴いてもらいました。
この本は現在、新しいバージョンが出ています。
竹岡広信『竹岡の英語塾 基礎がため 英語長文やさしい講義』
次に、このシリーズを5周読んでもらいました。
かんべやすひろ『超・英文解釈マニュアル』
また、毎日この辞書を肌身離さず持ち歩いてもらいました。
政村秀實『英語語義イメージ辞典』
これらの教材を真面目に取り組んだN君は成績がうなぎ登り。
しかし。
早稲田は駄目でした。
同志社に通うことになりました。
センター英語40点からのスタートで同志社ならものすごく頑張った!
奇跡的な成績向上だ!
立派だ、胸を張っていいぞ!
と励ましたのですが。
「田中の言う通り勉強したのに受からなかった。どうしてくれる!」
と、保護者の方を通じて大変な抗議を受けました……。
[…] この記事でも紹介した […]