刀祢雅彦『見える英文法』




とにかく誠実で緻密,そして丁寧

著者・刀祢先生のお人柄がよく出ているのではないでしょうか。

「未来性」と「現実性」の解説の後に、こんな記述があります。

「この違いを覚えておくと、to VとVingの使いわけがよくわかるのです(もちろん、反例もかなりありますが)。」(p.125)

この最後の一言を添えられるかどうかが、英語講師として、教育者として誠実かどうかの分かれ目だと、私は思います。

向上心のある高校生が読んでもいいし、私のように力のない先生が熟読し、授業で教える内容やスタイルを吟味するのにも非常に有益です。もちろん、英語をきちんと学びたい大学生や社会人の皆さんが読むのもあり! です。

この素晴らしい本は畠山雄二編『徹底比較 日本語文法と英文法』の第4章で「おすすめの本と論文」の1冊として紹介されています。

大学の先生の本に予備校の先生による書籍が好意的に紹介されるのは極めて珍しいのではないでしょうか。