全63ページで本体価格381円という大変コンパクトな本ですが、情報力はかなり多いです。
編著者の宇佐美先生は栄光学園教諭。
おかしなセンセーが
「学校では教えてくれない!!!」
「他の本にはなぜか書かれていない!!!」
という不思議な言い回しを伴って説明しているようなことも、この本には普通に書いてあります。
「不定詞は「未来志向的」なのに対し、動名詞は「事実志向的」である。」(p.6)
「「過去」は「距離」と呼ばれることもあり、現実から距離があることを表す。」(p.16)
このあたりの説明を読んで「おおおっ!」と思った人は、間違いなく買って損はありません。
英語講師目線からすると、必要最小限の言葉数で重要事項をテキパキと説明しているのが小気味いいのですが、高校生が自習で使用し、書かれている大切なことをできる限り多く吸収できるかというと、少し難しいかもしれません。
信頼できる先生がついてやり、助け舟を出しながら取り組めるといいのですが。
難関大学受験を考えている高校生を指導する家庭教師の先生、個別指導塾の先生(教材を自由に選べれば、の話になりますが)にとって、かなり有益な本です。